わらび君はそのねっとりとしつつもしゃきっとした独特な食感がたまりません。数ある山菜の中でも相当上位にランクされるはずです。しかし、あくが強く、あく抜きをしないと食べられません。でも簡単にできますので、心配御無用です。
採ったばかりのわらび君(クリックで拡大) |
まず、当然ですが、わらび君がないと始まりません。自分で採ってくるか、季節にはスパーでも購入できますので、購入してもいいです。でも、やっぱり自分で採るのが楽しいです。
左は先日会社帰りに採ってきたものです。ここは竹の子掘りに行った際に発見したちょっとした穴場です。そんなに広範囲ではないものの、あまり採る人がいないとみえて、狭い範囲にかなりの密度で密集しています。会社帰りに寄れるので、なかなかよいです。
不思議なことに、本当にある一角だけで、ちょっと外れるとまったく生えていません。まあ、30分でこれだけ採れれば上等なんですが、欲を言えばもう少し採りたいところです。こういう場所があと数箇所あれば万全なのですが、今のところまだ発見していません。
灰まみれのわらび君(クリックで拡大) |
鍋やバットのような容器にわらび君を入れます。
そして、上から適当に灰をまぶします。「灰?」と思われるかもしれませんが、灰は灰です。木を燃やした後の灰です。従って、炭の燃えた後の灰でもいいです。実家では稲わらを燃やした「わら灰」を使っていました。かごぐくたは友人が薪ストーブを持っているので、灰をっとておいてもらいました。何とかして入手しましょう。
しかし、現代社会において、このような灰を入手するのは結構難しいかもしれません。これだけのためにわざわざ焚き火をするのもアホらしいです。でも大丈夫。灰がないときは、重曹やベーキングパウダー(ふくらし粉)でも代用できます。使い方はまったく灰と同じです。でも、個人的には灰の方があくがよく抜けるような気がします。気のせいかもしれません。
熱湯を入れたところ(クリックで拡大) |
灰をまぶしたわらび君に沸騰したお湯を注ぎます。完全にわらび君がつかるまで注ぎます。わらび君が浮いてくる場合は、お皿などをおもし代わりに入れましょう。
後はふたをして半日程度そのままにしておきます。別に厳密に12時間おく必要もなく、夜やれば次の日の朝という具合で問題ありません。
ふたをするのは保温のためですが、固めが好きであれば、ふたを少し開けるとか、お湯の量を少なめにするとか、逆に、柔らかめが好きであれば、お湯の量を多くするとかします。
半日後(クリックで拡大) |
左は半日後の様子です。
あく抜き終了(クリックで拡大) |
後は、水ですすいで適当な容器に入れ水につけて冷蔵庫に入れておきます。すぐにでも食べられますが、水につけてから数時間たった方がよいです。
水につけたまま冷蔵庫に入れて保存します。2〜3日に一回水を替えれば、このままでも10日ぐらいはもちます。
しょうがを添えて、ポン酢や酢醤油で食べると最高です。