塩蔵ワカメ

   2007年4月8日(日)、水汲みがてら、ワカメを採ってきました。今年は異常暖冬の影響で水温が下がらず、ワカメをはじめとする海草があまり成長していません。気がつくと既に4月も半ばにさしかかろうかとしています。これから水温の上昇とともに、海草は枯れていきます。ということは何ぼなんでもそろそろ採っておかなければならんということになる訳です。ということで採ってきました。

ワカメの生えている所
ワカメの生えている所(クリックで拡大)

   まず、堤防際のとりやすいところにはほとんど生えていません。しかし、消波ブロックの先に目をやると波間にワカメが揺れています。「おおー、あるやんけ。」玉網の柄の先に100円ショップで購入した鎌をガムテープで取り付けて消波ブロックに降ります。消波ブロックに降りてみると上から見たときよりも結構生えています。

   写真は実際にワカメが生えているところを写したものです。肉眼ではもう少しはっきりと見えるのですが、水面が反射してほとんど判別不能です。実際に水面からワカメを見ると、茎に相当する部分(クキワカメですな。)が他の海草と違うのでワカメだとわかります。写真では白く囲っている部分がそうだと思います。説明しておきながら「だと思う。」というのは多少無責任ですが、それほど反射して何がなんだかよく判らない写真だということですので、悪しからず。

   魚ではなく、動く訳ではないので、簡単に採れそうですが、メカブのところからきれいに採るのは結構難しいものです。でもメカブはおいしいので、なるべくメカブのところから切断するように努力します。

ワカメ全体図
ワカメ全体図(クリックで拡大)

   うまくやると写真のようなワカメが採れます。左が先っぽで右が根っこ(メカブ)です。先端三分の一ぐらいはなんとなく枯れた感じがするのが写真からもわかります。実際に触ってみると、ヌメリがなく、ぱさぱさした感じです。後で茹でて食べてみましたが、おいしくないので、この部分は捨てた方がいいでしょう。

   写真を見てお解かりのように、生のワカメは緑ではなく、昆布のように濃い褐色をしています。都会育ちで生のワカメを見たことがない人は解らないかも知れません。私は都会育ちではありませんが、なんとなくは解っていてもはっきりとこれだという確信はありませんでした。

   ちなみに写真後方に移っているのは私の足です。海の生物ではありません。

何か虫の写真
何か虫の写真(クリックで拡大)

   ところで、採ったワカメには小さなえびのような虫がついています。魚君たちはこういう虫を食べているんですね。そういえば釣ったメバル君の胃からこんな様な虫がよく出てきます。さすがに茹でるとワカメから剥がれ落ちますので、食卓に上ることはまずありません。ご安心ください。もっとも食べてもいっこうに問題はないと思いますが。

茹でて塩をまぶした状態
茹でて塩をまぶした状態(クリックで拡大)

   家に帰ると、鍋にお湯を沸かします。ワカメの量にもよりますが、一般に大量に採ることが予想されますので、大きい鍋がいいでしょう。沸騰したお湯にワカメを適当に入れます。すぐに色が鮮やかな緑に変わりますので、全体が緑になったのを確認してすぐに(10秒もあれば十分)取り出し、すばやく冷水で冷やします。ざるそばの要領です。

   そして、ざるに上げ、しばらく水を切ります。

   次に塩をまぶして、全体にいきわたるよう混ぜます。するとまた水が出てきますので、そのまま水がでなくなるまで数時間水を切ります。写真は塩をまぶして水を切っているところです。

   これを2〜3回繰り返してスーパーで売っている塩ワカメのようになったら、完成です。そのままでも結構持ちますし、冷凍しても大丈夫です。

   個人でやるから大変なのかもしれませんが、やった感じではひじきに引き続きワカメももう少し高くてもいいような気がしました。


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