最近よく目にし、耳にするアクアパッツアを作ってみました。もちろん独自で編み出した訳ではなく、ネットで調べた諸情報を参考にしています。ネット上で「アクアパッツア」を検索すると、鬼のようにいろいろなレシピが出てきますが、それぞれ微妙に違うようです。従って、ここではこれらをかごぐくた流に取捨選択し、解釈した、実際にやってみた方法を紹介しています。
材料は以下の通りです。
- 根魚(メバル、ガシラ等)(根魚に限らず白身魚なら何でも可。ただし、当然ですが、その場合は「根魚のアクアパッツア」ではなくなります。)
- アサリ(蛤でもいいと思いますが、国産蛤は高くて手が出ませんでした。かと言って、時節柄、中国産の「蛤」と称して売られているものは買う気がしませんでした。)
- プチトマト
- にんにく
- オリーブオイル
- クレイジーソルト(ハーブ入りの塩)
- 酒
- 水
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クレージーソルトをふった、メバル君とガシラ君(クリックで拡大) |
- 主要原材料の根魚君達です。
下処理(ウロコ、内臓、えらの処理)した後、水気を切り、両面にクレイジーソルトをふります。
クレイジーソルトとはハーブの入った塩で、西洋料理では結構使うらしく、普通にスーパーで購入できます。
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オリーブオイルでにんにくをいためる(クリックで拡大) |
- フライパンにオリーブオイルをしき、弱火でにんにくを炒め、香りをつけます。にんにくはより香りが出るように包丁の腹で潰しておきます。香り付けが目的なので、焦がさないように気をつけます。
ちなみにこのときはオリーブオイルがなかったために、普通のサラダオイルでやりましたが、特段問題はありませんでした。しかし、オリーブオイルの方がイタリア料理っぽい雰囲気がでます。
- 十分に香りが出たら、強火にして、お魚を投入します。(かなりの油が飛び散りますので、心の準備が必要です。)このとき、最終的に上向きになる面を先に焼きます。そして、片面に焼き色が付いたら、ひっくり返して両面に焼き色をつけます。イメージ的には皮をぱりぱりにするような感じです。焼き過ぎは禁物です。
ここは結構忙しかったので、写真を撮り損ねてしまいました。(しかし、次の写真でイメージは掴めると思います。)
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酒、水、トマトを入れたところ(クリックで拡大) |
- 焼き色が付いたら、酒、水、プチトマトを適当に入れます。(3.で、もう少し焼き色をつけた方がよかったと思います。)すぐさま蓋をして、強火のまま3分ほど待ちます。明けたくなるのをグッと我慢して待ちます。
「適当」と言うのは多少無責任な気もしますが、本当に適当なのです。人によっては煮物と言っても、スープのようなものもあれば、蒸し物のようなものもあり、一概にどれが良いとは言えず、人それぞれだからです。写真の実例では、酒がドボ、ドボ、ドボ、ドボッ、水も同じぐらいだと思います。ここら辺は個人の好みが出るところでしょう。
ちなみに、今回は日本酒を使用しましたが、白ワインならよりイタリア料理っぽくなっていいと思います。特に日本酒にこだわった訳ではなく、手許に白ワインがなかったに過ぎません。
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アサリを投入したところ(クリックで拡大) |
- 3分我慢したら、蓋を開けて、アサリを投入します。ここで味見をして、薄いようでしたらクレージーソルトを追加、濃いようでしたら、酒、水等を追加します。しかし、理想的にはここで調整しないですむに越したことはありません。投入後は素早く再び蓋をして、強火のまま、また3分〜4分我慢します。
4.でアサリを投入しないのは、アサリに長く熱を加えると硬くなってしまうからです。
また、アサリからいいダシが出ることによって美味しくなるので、アサリはケチらずに「ちょっと多いかな?」ぐらい入れてちょうどいいと思います。写真ではアサリでお魚が埋まってしまい、ちょっと焦りましたが、このためかどうか、非常に美味しくできました。
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アサリが開いて出来上がり(クリックで拡大) |
- 3分〜4分我慢して、アサリ君が観念して口を開ければできあがりです。。
もし開いていないようでしたら、もう一度蓋をして開くまで待ちますが、火力に問題がなければ、よほど根性のあるアサリ君でない限り、口を開けるはずです。
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器に盛り付けてたところ(クリックで拡大) |
- 器に盛り付けて出来上がりです。
写真ではお魚さんがアサリ君に埋もれてしまっていて、あまりりいい写真とは言えないかもしれません。
さて、肝心のお味はと言えば、正直、こんなに美味しいとは思いませんでした。(しかも簡単にできます。)ここに書いた通り、味付けはクレイジーソルトと酒だけですからね。最近やたら耳にする言葉で言えば、「根魚とアサリのコラボレーション」と言ったところでしょうか?考えてみれば、アサリの酒蒸しにお魚を入れたようなもんですから、不味い訳はないですね。