写真の個体は2005年8月頃に徳島で採集したものです。採集当時は2cm〜3cm程度でしたが、2007年6月現在で約10cmと大きくなりました。幾度の白点病/硫酸銅治療を乗り越えてきた猛者。死滅回遊魚としてのチョウチョウウオとしてはナミ、フウライと並ぶポピュラーな存在。
餌付けは簡単で、丈夫。難点は多少気が荒いこと。同じトゲどうしで激しく争ったことがあります。我が家ではこれをトゲ一族の内部抗争と呼んでいます。また、模様が似ているフウライ君との抗争も頻発します。この場合は抗争というよりも、トゲ一族がフウライ一族を一方的に攻撃することが多いです。フウライ一族はただでさえ気弱な一族なので、混泳には工夫が必要です。
写真では完全に黄色ですが、自然界で見ると、もっときれいなオレンジ色で、胸鰭は薄く青みがかっています。残念ながら水槽内でこれを維持するのは難しいようです。
成長すると背鰭の端が伸びてトゲのようになります。だからトゲチョウチョウウオというというのを聞いたことがありますが、真偽のほどは定かではありません。ちなみにセグロ君もそうなります。
最近でこそトゲ君には余り関心がなくなりましたが、2年前に採集を始めたころは第一級のVIP扱いでした。初めて採集したときの感動は忘れられません。