つけ麺の怪−2010年05月18日

   「ラーメン、つけ麺、ぼくイケメン!」(既に死語の世界ですが、)こんなフレーズがギャグとして出るくらいに「つけ麺」が流行っているのか、あるいは流行っていたのかは定かではありませんが、現在、「つけ麺」は一定の市民権を得ているようです。といっても、「つけ麺」は何も最近のものではなく、昔(少なくともかごぐくたが大学生だった20年以上前)から存在していました。しかし、今のように流行って(?)はいませんでした。

   そんなことはどうでもいいのですが、かごぐくたは「つけ麺」に関して昔からどうしても理解できないことがあるのです。ご存知の通り、「つけ面」は熱いスープに冷たい麺をつけて食べるという食べ物ですが、「なぜ熱いスープにわざわざ冷たい麺をつけるのか?」ということがどうしても理解できません。

   うどん、そば、ラーメンといった麺類は熱いバージョンと冷たいバージョンがありますが、例えば熱いバージョンであれば、なるべく熱い方が美味しいです。ちゃんとしたお店では予め器を暖めるなどして、なるべく熱いまま提供としようと心を砕きます。また、冷たいバージョンでもまったく同じで、器を冷やして出す、氷と一緒に出す等、冷たいまま提供することに心を砕きます。両方に言えることは、どっちつかずのぬるいのは一番だめだということです。

   しかし、これがつけ麺では一変します。なにしろ熱い汁にわざわざ冷たい麺をつけるのですから、必然的にぬるくなります。まったく理解できません。ある人いわく、「猫舌の人が多いから」とか言いますが、それなら個人的に冷めてから食べればいいだけの話で、猫舌の人のためにそうでない人に(ぬるいものを食べさせるという)犠牲を強いる必要はないはずです。お店にもなぜつけ面なのかといったうんちくや説明のようなものはありません。まあ、何か理由があるんでしょうが、明確な理由はいまだ不明です。

   かごぐくたが思うに、おそらくマスコミにのせられてるだけではないでしょうか。なんと言っても、マスコミがちょっと煽るだけで、真冬にアイスクリーム屋に行列を作る国民性です。「今、つけ麺がホット!」(つけ麺自体はぬるいですが、)などと出ようもんなら簡単にのせられてしまいそうですからね。今に始まったことではないですね。

   まあ、いつもそうですが、「自分の意見はないんかい?」と思ってしまいます。つけ麺の件にしても、今回かごぐくたは10年以上ぶりぐらいに食べてみましたが、やはり熱いものにわざわざ冷たいものをつけてぬるくすることによって、熱いもの、冷たいものにはない第三の新たな価値が生まれてくるようには思えませんでした。ちなみに、そのお店ではラーメンも出していましたので、一緒にラーメンも注文して食べ比べてみましたが、やはりラーメンの方がおいしいと思いましたね。(もっとも、これはかごぐくたがそう思っただけですから、他の人はどう思うかは分かりませんが。)ということで、かごぐくたはまたしばらくはつけ麺を食べないだろうと思います。

   皆さん本当につけ面ならではの価値を見出していらっしゃるんでしょうか?まあ、そこまで真剣に考えてはないでしょうね。ストレートばかっりでなく、たまには変化球も楽しみたいってところでしょうか?


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