やっぱり「そのまんま」!−ただ上に行きたいだけ−2011年3月10日

   タレント・・・・のそのまんま東(本人的には東国原英夫と言って欲しいのかもしれませんが、)が東京都知事選に立候補するらしいです。以下は毎日jpからの引用です。


   都知事選:東国原氏14日出馬表明 東京タワーで会見

   東国原英夫・前宮崎県知事 東京都知事選に出馬の意向を固めていた東国原英夫・前宮崎県知事(53)が14日に東京タワーで会見を開き、正式に出馬を表明する。関係者が9日、明らかにした。
   出馬会見の場所に代表的な観光名所を選んだのは、メディア露出を強く意識したPR戦略とみられる。告示の24日には火山活動が続く三宅島での第一声も検討。霧島山系・新燃岳(しんもえだけ)噴火で出身地の宮崎県都城市が降灰被害を受けていることから三宅島を希望しているという。
   東国原氏は1月20日の退任後、各地で講演活動を展開。都知事選については明言を避けていたが、3月1日の取材には「国の中心から変えなきゃいけない」などと述べた。8日は新著の出版に際して「どのタイミングでやるのが一番効果的かを考えて行動を決める」と発言。出馬表明後の出版や講演活動が公選法に触れる恐れを警戒していたことを明かした。
   東国原氏は地方分権推進をマニフェストの最優先課題に据える方針で、関東の他自治体とも連携し国に地方への権限・財源の移譲を求めていく考え。
   都知事選には居酒屋チェーン、ワタミ創業者の渡辺美樹氏(51)▽共産党政策委員長の小池晃氏(50)▽神奈川県の松沢成文知事(52)−−が既に出馬を表明。石原慎太郎知事は11日の都議会最終日に進退を表明するとみられる。


   もう、あきれ果てて開いた口がふさがらないとはこのことです。そもそも彼は「宮崎をどげんかせんといけん!」をキャッチフレーズとして宮崎県知事になった男です。それはそれでいいのですが、「では、どげんかなったんですか?」と問いたいです。

   確かに、彼が知事になってから宮崎が頻繁にメディアで取り上げられ、宮崎の知名度が飛躍的に上がったことは認めます。それを貨幣価値に換算すると何百億に相当するとかいった試算も多くあります。しかし、それは知事本来の仕事でしょうか?そうではないはずです。知事は広報部長ではありません。彼の知事としての功罪をここでとやかく言うつもりはありませんが、彼の政治姿勢とか理念については大いに疑問があります。

   彼が政治を志す上での大きな思いは「地方をよくしたい」ということであったはずです。だから、「宮崎をどげんかせんといけん!」だった訳で、知事選当初はそれなりに理屈と行動が一致していました。それが2009年の衆院選では「自分を首相にする用意があるなら、自民党から出てやる。」などと言い出してしまいました。支持率が高いことをいいことに完全に調子に乗ってしまったようです。結果的に出馬はしませんでしたが、この時も国の中枢から地方を変えるという一応の理屈はありました。

   しかし、今回の都知事選はどうでしょうか?東京都は首都とはいえ行政的には地方自治です。宮崎県となんら変わるものではありません。都知事になっても、東京のことは変えられるかもしれませんが、宮崎のことは変えられません。宮崎は多少の観光収入の増加、知名度アップはあったでしょうが、人口減少や産業衰退といった地方が抱える基本的な問題はまったく解消されていません。「どけんもなっとらん」のです。にも拘らずなぜ東京なんでしょうか?本当のところは本人に聞かないと分からないでしょうが、普通に想像できるのは、単に「偉くなりたい」とか「上に行きたいと」とかいった野心めいた動機でしょう。そう考えれば、2009年の衆院選出馬騒動も理解できます。

   大学院に行って表面上は取り繕っても、やはり本質は少女淫行事件の「そのまんま東」ですね。「告示の24日には火山活動が続く三宅島での第一声も検討。霧島山系・新燃岳(しんもえだけ)噴火で出身地の宮崎県都城市が降灰被害を受けていることから三宅島を希望しているという。」とありますが、だったら、選挙に関係なく、新燃岳被害地に行って火山灰の掃除でもしてきたらどうなんでしょうか?彼自身を「どげんかしてしてほしい」と思うのはかごぐくただけでしょうか?


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