前回「常識問題−これぐらい知っててくれよ!(言葉編)」を書いてから、しばし時間が経過しました。大したことないようでも何も見ずに100問を思いつくのは思ったより大変です。ですので、しばらくは続編を書くのはやめようと思っていました。しかし、この間にも「本当にこんなこと知らないの?」、「ウケ狙ってんじゃないの?」というようなことが幾度かあり、今回続編を書くことにしました。
改めて、「本当にもの知らんなー。」と痛感した訳ですが、これを指摘すると、彼らにはある共通の反応があります。
彼ら「学校で習ってないですよ。」
私「別に学校で習わなくたって知ってるよ、普通。もちろん学校で習ったのもあるけど、そうじゃないのもいくらだってあるよ。」
彼ら「じゃあ、○○さんは本を読むから知ってんるんですよ。」
私「いや、おれは本は全然読まんよ。本を読む読まないは関係ないよ。それ以前のレベルだし。」
彼ら「じゃあ、そういう言葉とかに興味があるんですよ。」
私「いや、別に興味があるとかないとかじゃなくて、普通に30年以上も人間やってれば、自然と知ってるもんだよ。」
彼ら「でもべつに、それ知らなくても困らないし、今まで普通に生きてるし。」
私「そりゃそうだろうけど、でも知ってるよ。」
大体、こんな様なやり取りがほぼ同じように繰り広げられます。彼らの思考では、自分達が知らないことが普通であり、それを知っている人が物知りだという理解をするようで、恥ずかしいなどとは思わないようです。しかし、かごぐくたが判断するに、★★★ぐらいまでは知らないと恥ずかしいと思って間違いないです。彼らに言わせると、この判断基準自体がずいぶん高いそうです。さて、どちらが正しいことやら。
前回同様、すべての問題はかごぐくたが何も見ずに思いついたものから順に書いていますので、順番に意味はありません。また、正解を見る前に、かごぐくたの思っている意味を書いています。決して調べて書いていませんので、誤解なきよう。
重要度の意味:かごぐくたの独断と偏見に基づきます。
★★★★★:日本人である以上、知っていないと恥ずかしいもの。もし知らないことが人にばれると「ほんとかよー、こいつ。」と思われます。小学生レベル。
★★★★:人として普通に生活していれば普通に知っているはずのもの。★★★★★ほどではないにしろ、やはり知らないと恥ずかしいです。知らないことがばれた場合は「この人はあんまりもの知らんなー。」といった感じ。
★★★:社会人として普通知っているはずのもの。知っていても別にすごくはない。仮に大卒で知らなかったことがばれると「こいつはスポーツとか一芸入試で学校入ったな。」と思われます。
★★:やや高度。実生活でそんなに頻出する訳ではないものの、一度ぐらいはどこかで聞いたことがあるはず。知らない場合も「ああ、知らないのね。」ぐらいで済まされます。
★:非常に高度。日常生活ではほとんど使われず、スピーチや演説のときぐらいにしか使いません。使用方法を間違ってむやみに使うと「こいつ、調べてきたな。」ぐらいに思われてしまいます。
コメントの意味:かごぐくたが思っている意味、コメントです。ちゃんとした意味を調べる前に書いています。
番号 | 問題 | 重要度 | かごぐくたの解釈、コメント | 三省堂「大辞林」によるちゃんとした意味 |
---|---|---|---|---|
101 | ○○○のかわず○○○を知らず | ★★★★★ | 世の中には自分の知らない世界があるのに、自分の周りの小さい世界しか知らないこと。 | 狭い世界に閉じこもって、広い世界のあることを知らない。狭い知識にとらわれて大局的な判断のできないたとえ。 |
102 | ○○○振り合うも○○○の縁 | ★★★ | 着物の○○○が摺り合うぐらいのほんのちょっとした接点も、前世での縁があったからということで、些細な出会いでも縁あって出会ったのだから大事にしましょうという仏教思想的なお言葉。 よく漢字と意味を間違えている人がいます。 【正解を見て】ちなみにかごぐくたは「振り合う」を「擦り合う」と勘違いしていました。少し恥ずかしいです。 |
〔「振り合う」は「触り合う」とも〕道で見知らぬ人と袖が触れ合うのも深い宿縁に基づくものだ。 |
103 | ○○○を切らせて○○○を断つ | ★★★★ | 自らの小さな犠牲と引き換えに相手に決定的なダメージを与えること。あしたのジョーの両手ブラリ戦法がこれに相当する。 | 自分も相当の痛手を受けるが、相手をそれ以上に痛めつける。捨て身で戦う覚悟にいう語。 |
104 | ○○○で○○○を釣る | ★★★ | 小さな投資で大きなリーターンを得ること。 でも実際には○○○をつけてもそんなに簡単に○○○は釣れません。 |
わずかな労力や品物で、多くの利益を得ることのたとえ。 |
105 | ○○○のつぶて | ★★★ | まったく返事や反応がないこと。 | 「投げた小石のように帰ってこない」の意。「○○○」は「○○○」にかけたもの〕返事のないこと。たよりのないこと。 |
106 | ○○○は双葉より芳し | ★★ | ○○○とは白檀のこと(だったと思う)。白檀は双葉のころから匂いを放っていることから、才能のある人は小さいころからそれがわかるものだということ。107とは逆の意味。ヤンキース松井でしょうか。 | ○○○(=ビャクダンの別名)は発芽したばかりの二葉の頃から早くも香気を放つ意〕俊才は子供のときからすぐれていることのたとえ。 。 |
107 | ○器○成 | ★★★★ | 大物は後になってゆっくりと大成するということ。106とは逆の意味。イチロー君でしょうか。 | 〔老子〕大きな器(うつわ)は早くは完成しない意。大人物となる人間は、普通より遅く大成するということ。 |
108 | ○○○の魂百まで | ★★★★ | 小さいころに覚えたことは体に染み付いており、年をとっても忘れないということ。 よく、○○○の意味を取り違えている人がいます。 |
幼時の性質は一生変わらないものだということ。 |
109 | ○○○は一見にしかず | ★★★★★ | 100の説明を聞くよりも、実際に1回見た方が早いということ。 | 〔漢書(趙充国伝)〕繰り返し他人の話を聞くよりも、実際に自分の目でたしかめてみたほうがよくわかる。 |
110 | 習うより○○○ | ★★★★★ | 理屈をあれこれ学ぶよりも、実際にやってみた方が早いという意味。例えば、水泳の本を読むよりも、実際に泳いでみた方が早いよということ。 | 物事は、人から習うよりも実際に経験して慣れたほうがよく覚えられる。 |
111 | 門前の小僧○○○ | ★★★★★ | 特に覚えようとした訳でもないのに、毎日聞いたり、見たりしているうちに自然と覚えてしまうこと。 | 平生見聞きして慣れていれば、知らず知らずその物事に習熟することのたとえ。環境の与える影響力の大きさをいうたとえ。 |
112 | 目は口ほどに○○○ | ★★★★ | 実際にしゃべらなくても、目の表情を見れば相手が何を考えているかわかるという意味。113に同じ。俗に「目を見れば判る。」というのはこういうこと。刑事さんは得意です。 | 言葉に出さなくても、目の表情で相手に伝えることができる。また、言葉でうまくごまかしても、目に本心が表れるものである。 |
113 | 目は心の○○○ | ★★★★ | 112に同じ。 | 目はその人の心のありさまをそのままに映し出す鏡のようなものだということ。 |
114 | 目には青葉、山○○○、初○○○ | ★★ | 初夏の代表的なものを列挙しただけの言葉。 【正解を見て】かごぐくたは「目に青葉」だと思っていました。「は」が入っていたんですね。ちょっと恥ずかしいです。 |
山口素堂の俳句。初夏の季節感を視覚・聴覚・味覚でとらえた句。 |
115 | 年寄りの○○○ | ★★★★ | いい年をした人がまだ若いつもりでちょっと無理する様子。例えば、年配の会社の社長が運動会ではりきって100m走にでようとしているときに、「年寄りの○○○だな。」などというふうに使用します。ただし、決して本人に聞こえてはいけません。聞こえてしまうと以後会社での処遇が悪化しますので、使用には十分注意が必要です。 | 老人に不相応な、危ないことや差し出た振る舞いをすることのたとえ。老いの木登り。 |
116 | 金科○○ | ★ | 制度や規則の趣旨を考えずに、単にその形式的な取り扱いに固執し、もともとの趣旨に反するようにふるまうこと。たとえば、「ここにその例が載っていないからだめです。」とか「ここに50%超とあるので、49%ではだめです。」とかいうように、お役所仕事に多く見られる。 【正解を見て】ちょっと納得がいかなかったので、さらに調べてみました。すると四字熟語データバンクに以下のような解説がありました。「「金科○○のごとく守る」は、融通のきかないことのたとえ。」どうやらかごぐくたは「金科○○のごとく」を「金科○○」そのものの意味と取り違えていたようです。恥ずかしいですが、勉強になりました。 |
〔文選(揚雄「劇秦美新」)〕一番大切なきまりや法律。「師の教えを―とする」 |
117 | 杓子○○ | ★★★ | 少しの違いも許さないまったく融通の聞かない様。これもお役所仕事の典型です。 | 〔古くは杓子の柄は曲がっており、○○にならないのを○○の代用とするということから〕一定の基準・形式で他のすべてを律しようとすること。融通のきかないさま。 |
118 | 骨折り損の○○○ | ★★★★★ | 苦労した割には得られるものが少なかったという意味。 | 努力のかいもなく効果が上がらず、疲れだけが残ること。 |
119 | 昔とった○○○ | ★★★★ | 今はやってなくても、昔にそれなりの経験があれば、久しぶりにやっても、うまくやることができるという意味。 【正解を見て】何でカタカナ表記なんでしょうか? |
カツテノ腕前ガ今デモ衰エテイナイ |
120 | ぬかに○○○ | ★★★★ | ぬかみそに釘を入れてもすぐにさびるように、まったく効き目がないことのたとえ。 【正解を見て】意味はあっていましたが、比喩が違っていました。ちょっと言い訳をすると、本当はどっちかなって迷いましたが、最終的に間違ったほうを選んでしまいました。ちょっと恥ずかしいです。 |
柔らかい糠に釘を打つように、手応えがない、ききめがない。 |
番号 | 問題 | 重要度 | かごぐくたの解釈、コメント | 三省堂「大辞林」によるちゃんとした意味 |
121 | のれんに○○○ | ★★★★ | まったく反応がないことのたとえ。122と同義。 | 手ごたえのないこと、張り合いのないことのたとえ。 |
122 | 柳に○○○ | ★★★★ | まったく反応がにことのたとえ。121と同義。 | 逆らわず、おだやかにあしらう。 |
123 | 二匹目の○○○ | ★★★ | 一度うまくいったことをもう一度同じようにやってうまくやろうとすること。 | 大辞林には載っていなかったので、ネットで検索したところ、以下の説明がありました。 ある日、男が散歩していたら、なんと柳の木の下に生きたドジョウがぴちぴちはねているのを見つけたわけです。 それはもしかしたら他の誰かが、どこかでどじょうを買ったりつったりしたものを、たまたまそこに落としていっただけのことだったのでしょうが、そのドジョウをみつけた男は「なるほど、ドジョウは柳の下にいるものなのか。じゃあ、他の柳の下も見て回れば、もっとドジョウが手に入るかも知れないな」と考え、あちこちの柳の下を見てまわったのですが、まったく見つけることができませんでした。 というような物語からなんです。 意味は「偶然は2度起きない」ということ。最初にドジョウを柳の木の下で見つけたのは「まったくのたまたま(ラッキーな偶然)」であり、ドジョウと柳の木とは何の因果関係もないわけですから、同じことが起きる根拠がないのに、それを求め続けても無駄だよ、という教訓です。 |
124 | まな板の上の○○○ | ★★★★ | ○○○がまな板の上にいるということは後は料理されるだけの最後の状態です。普通ならばたばた暴れるものですが、○○○は観念とばかりに暴れることもしないことから、肝のすわった人は最後の瞬間には悪あがきしないという日本人の美徳感を表したお言葉。 捕虜になるくらいなら自決を美とする日本人に対し、捕虜となっても最後の最後まで抵抗しようとする西欧人には必ずしも共感されない感覚だと思います。 【正解を見て】大辞林の説明はちょっと簡単すぎる気がしましたのでWikipediaで調べました。以下の説明がありました。 「我が身を相手のなすがままにさせておくこと。窮地に立たされても慌てずに泰然としている様子を指す。一説によると、○○○は、活きたまままな板の上に乗せてもあまり暴れずに調理できることから、こう言われるようになった。または、細かくじたばたすることなく、一度だけ強く跳ねるともいわれる。「俎上(そじょう)の魚」と言われることもある。近年は「抵抗できずにあきらめておとなしくしている様子」を指すときにも用いられている。」 こちらのほうが適切ですね。 |
他人の意のままになる以外に方法のない状態。 |
125 | ○○○のぼり | ★★★★★ | ものすごい勢いで上っていくことのたとえ。「あそこの会社の業績は○○○のぼりだねー。」などという風に使用します。逆に急降下する場合は「○○○さがり」とは言いませんので悪しからず。 | 物事が急激に上がっていくこと。 |
126 | ○○○のつまり | ★★★ | ○○○とはボラの大きくなったもの。ここから、結局とか、最終的にとか、最後にはという意味。 | 〔魚のボラが幼魚から成魚になる間に幾度も名前が変わって最後にトドという名になることから〕行きつくところ。結局。多く、よくない場合にいう。 |
127 | ○○○の大木 | ★★★★★ | 大きいだけで、役に立たないもののたとえ。 | 〔○○○は茎が高く生長するが、食用にはならなくなり、また茎が柔らかくて用途がないことから〕体ばかり大きくて、何の役にも立たない人のたとえ。 |
128 | ○○○の尻尾切り | ★★★★ | ○○○は危険が迫ると自分で尻尾を切って相手の注意をそらして逃げることから、組織に危険が迫ったときに本隊を助けるために末端の人や組織を犠牲にすること。よくドラマで、組織ぐるみの犯罪がばれそうになると、下っ端はすべての罪を押し付けられたうえで殺されます。こんなときにその友人やドラマの主人公が「じゃあ、XXXが死んだのは○○○の尻尾切りってことかよ。」などという風に言います。多くの場合ひどい話です。 | 事件の責任などを回避するため、上位の者が下位の者を切り捨てて、影響が波及しないようにすること。 |
129 | ○○○の一穴 | ★★★ | どんなに堅牢な建造物でも○○○が開けた小さな穴から崩壊することがあるということから、一見まったく問題なさそうな小さなことでも、将来大きく発展していってそれが元で大打撃を受けることがあるという意味。プロジェクトの万全を期すときに「○○○の一穴たりとも見逃すな。」などという風に使用します。 | 大辞林にはそのものはずばりは載っていませんでしたので、くろご式 慣用句辞典より抜粋しました。 ちょっとしたことが原因で大変なことになる。 |
130 | 虻○○○とらず | ★★★ | 実はかごぐくたこの言葉は知っていますが、意味は知りません。想像するに厄介者に厄介者の始末をさせようとしてもうまくいかないというような意味でしょうか。 【正解を見て】ほほー。こういう意味でしたか。まったく違いましたね。かなり恥ずかしいです。いい勉強になりました。 |
同時にいくつかのものをねらって、結局何も得られないことのたとえ。 |
131 | ○○○をもって○○○を制す | ★★★★★ | これこそ、厄介者に厄介者の始末をさせることです。 | 悪いことをなくすために、他の悪いことを利用する。悪人を除くのに、他の悪人を使うようなこと。 |
132 | 一蓮○○ | ★★★ | 運命共同体。よく時代劇で「お代官様と手前どもは一蓮○○でございますからなー。グフッ、グフッ、グフッ、グフフフフ。」というように使用されます。 | 〔(2)が原義〕 (1)最後まで行動や運命をともにすること。「―の運命」 (2)〔仏〕 死後、極楽の同じ蓮華(れんげ)の上に生まれ変わること。仏典にはなく、日本の浄土信仰から生まれた考え。 |
133 | 同じ穴の○○○ | ★★★★ | 悪い意味で使用し、仲間とか同類とかいった意味。 | 大辞林には載っていませんでしたので、くろご式 慣用句辞典より抜粋しました。 同じ穴にすんでいる○○○(狸、狢)という意味。二人の人が、外見や肩書きからは別のもののようであるが、実は同類であるということ。多くは、悪人のこととして使う。また、共謀して悪事を企(たくら)む者。 |
134 | 泣きっ面に○○○ | ★★★★ | 不幸な状況で追い討ちをかけるように更なる不幸が降りかかること。 | 大辞林には載っていませんでしたので、またまたくろご式 慣用句辞典より抜粋しました。 泣いている顔を蜂が刺すということで、不幸・不運の上に、更に悪いことが重なることの喩え。 |
135 | 酒は○○○ | ★★★★ | お酒は一番の薬であるという酒飲みに都合のいいことば。 | 大辞林には載っていませんでしたので、またまたくろご式 慣用句辞典より抜粋しました。 酒は、適量を飲めば、多くの薬以上に健康のために良い。 |
136 | 医は○○○なり | ★★★ | 医者はまず医療技術に長けることはもちろんだが、まず人格者でなければならないという意味。昨今は保険の不正請求にエネルギーを費やす医者が増えるなど、この言葉とはかけ離れた医者が多いように見受けられます。 【正解を見て】ちょっと違う気もしますが、まあ、当たらずとはいえ遠からずってとこですね。 |
医術は単なる技術ではなく、人を救う道である。 |
137 | 安○○○ | ★★★ | 建造物のつくりが粗末であること。○○○とは現代用語では建設のこと。○○○自体は現在は時代劇で使われるぐらいですが、「安○○○」は現代でもよく使います。 | 安い費用で、また粗末な材料で家屋を建てること。また、その家。 |
138 | 破れ鍋に○○○ | ★★★ | 中途半端なもの同士の組み合わせ。一見うまくいかないような組み合わせでも実は以外にあっているというような、割といい意味で使用するように思います。 【正解を見て】ちょっと違いましたね。でもこれも当たらずとはいえ遠からずってとこですかね。 |
破れ鍋にもふさわしい蓋があるように、どんな人にも相応の配偶者があること。また、配偶者は身分相応の者がよいことのたとえ。 |
139 | 武士の○○○ | ★★★ | 高飛車な商売の仕方、へたくそな商売のたとえ。 【正解を見て】かごぐくたは「武士」ではなく「武家」と思っていました。ただ、辞書には「武士」となっているので「武士」としておきました。「武家」で検索してもでてくるので、「武家」も違いではないと思います。 |
商売のやり方が下手であることのたとえ。明治維新以後、武士であった者が商売をしても、いばってばかりいて失敗することが多かったのでいう。 |
140 | 鶴は○○○、亀は○○○ | ★★★★★ | 長生きしておめでたいものの象徴。鶴も亀も長生きする動物らしいですが、実際にはこの言葉のように長生きする訳ではありません。ちなみにかごぐくたのうちのウサギは10年生きています。 | 〔鶴や亀は長命でめでたいものとする考えから〕寿命が長く、めでたいことにいう。 |
番号 | 問題 | 重要度 | かごぐくたの解釈、コメント | 三省堂「大辞林」によるちゃんとした意味 |
141 | 鶴の○○○ | ★★★★★ | トップの一言ですべてが決まってしまうこと。それまでに下のものがどんなに議論を尽くしたかはまったく関係ありません。北朝鮮で将軍様が言うことはすべてこれに相当します。会社であまりにもこれがありすぎると下の者のやる気がなくなります。 | 意見や利害が対立する多くの人を否応なしに従わせる権威者・権力者の一言。 |
142 | 能ある鷹は○○○ | ★★★★★ | 有能な人は普段はそう見えないように能力を表に出さないものだという意味。かごぐくたのような人。 | 実力のある人物は、いたずらにそれを誇示することはしないというたとえ。 |
143 | 白鳥の○○○ | ★★ | 優雅に泳いでいるように見える白鳥も水面下では一生懸命に漕いでいるということから、普段余裕をかましているような人も実は見えないところでは必死に努力しているという意味。かごぐくた。 【正解が載っていない】ネットで検索すると実際に使用はされているのですが、辞書サイトにはなぜか載っていません。でも意味はこの通りです。 |
|
144 | 猿の○○○ | ★★★★ | 愚か者の愚かな考え、思いつき。 | 【正解が載っていない】これもネットで検索すると実際に使用はされているのですが、辞書サイトにはなぜか載っていません。でも意味はこの通りです。 |
145 | ○○○の頭も信心から | ★★ | 効果のほどが疑われるようなことでも信じてやることが大事だという意味。よく「だまされたと思ってやってみ」という時に併用される。 | ○○○の頭のようにとるにたらないものでも、信ずる気持ちがあれば尊いものに見える。信仰心の不思議さをたとえた語。 |
146 | 朝○暮○ | ★★★ | 猿の朝飯の前に、今まで朝も夕方もとちの実を四粒与えていたのを、これから朝三粒、夕方四粒にするといったら猿が怒ったので、朝四粒、夕方三粒ではどうかといったら猿が納得したという話から、内容は同じなのに、言葉巧みに愚かな人を言いくるめること。 【正解を見て】(3)は知りませんでしたね。一般的には(1)や(2)の意味だと思います。 |
〔「列子(黄帝)」などに見える故事。狙(そ)公(=猿回し)が猿にトチの実を朝に三つ、暮れに四つ与えると言ったら猿が怒り出したので、朝に四つ暮れに三つやると言ったところ猿が喜んだというもの。狙公橡(とち)を賦(くば)る〕 (1)表面的な相違や利害にとらわれて結果が同じになることに気づかぬこと。 (2)うまい言葉で人をだますこと。 (3)命をつなぐだけの生活。生計。 |
147 | ○面○臂(の大活躍) 「臂」は「ぴ」と読む |
★★★ | 大活躍する様子。 【正解を見て】実はかごぐくた「臂」ではなく「尾」だと思っていました。意味が違うんですね。 |
(1)仏像などで、○つの顔と○本の腕を持っていること。 (2)多才で、一人で何人分もの活躍をするたとえ。「―の大活躍」 |
148 | 東○西○ | ★★★ | 西に東に走り回り忙しい様子。 | あちこち忙しく駆け回ること。南船北馬。 「会社設立のために―する」 |
149 | 祇園精舎の○○○、諸行無常の○○○ | ★★★ | 平家物語の前文です。ちょっと長いので、152までの合わせ技です。 かごぐくたは別に古典が好きな訳ではありませんが、本当にこれは世の真理を鋭くついた名文だと思います。1000年栄え続けた国はありません。アメリカに聞かせてあげたいです。 |
意味といってもなんなので、現代語訳を載せます。 祇園精舎の鐘の音には、諸行無常すなわちこの世のすべての現象は絶えず変化していくものだという響きがある。 |
150 | 娑羅双樹の○○○、盛者必衰の○○○現す | ★★★ | 沙羅双樹の花の色は、どんなに勢いが盛んな者も必ず衰えるものであるという道理をあらわしている。 | |
151 | 奢れる者も○○○、ただ○○○如し | ★★ | 高校時代は完璧に覚えていたんですが、先ほど思い出してみたら151と152の組み合わせを間違えていました。 | 世に栄え得意になっている者も、その栄えはずっとは続かず、春の夜の夢のようである。 |
152 | 猛き者もついには滅びぬ、ひとえに○○○に同じ | ★★ | 勢い盛んではげしい者も、結局は滅び去り、まるで風に吹き飛ばされる塵と同じようである。 | |
153 | 地獄の沙汰も○○○ | ★★★★ | 大概のことは金で何とかなるという現実世界から導き出された真理。 | 閻魔(えんま)の裁きも金の力で自由になるというほどだから、金さえあればこの世では何でもできる意。 |
154 | 掃き溜めに○○○ | ★★★ | きれいなものがいないような汚い場所にきれいなものがいるたとえ。でも実際に掃き溜めに○○○がいるかどうかは知りません。 | むさくるしい所に似つかわしくない、すぐれたものや美しいものが現れるたとえ。 |
155 | 乗りかかった○○○ | ★★★★ | 途中まで首を突っ込んだから、最後まで付き合ってあげようという意味。 | 大辞林には載っていませんでしたので、くろご式 慣用句辞典より抜粋しました。 一旦岸を離れてしまった船からは、途中で下船できないところから、ものごとを始めてしまった以上、行くところまで行こうということ。一旦関わりを持った以上、途中で身を引くことなどできないということ。 |
156 | ○○○すれば、火もまた涼し | ★★★ | 暑いと思うから暑いのであって、涼しいと思えば涼しくなるということ。精神力により、思い方一つで違うように感じるものだということ。 | 無念無想の境地にあれば、どんな苦痛も苦痛と感じない。〔禅家の公案とされ、1582年甲斐(かい)国の恵林寺が織田信長に焼き打ちされた際、住僧快川(かいせん)がこの偈(げ)を発して焼死したという話が伝えられる〕 |
157 | 怒り○○○に発す | ★★★ | 激怒すること。よく「発す」ではなく、「達す」と勘違いしている人がいます。 | 心底から激しく怒る。 |
158 | ○○○に触れる | ★★★ | 竜の○○○に触れると竜が激怒することから、人の怒り(激怒)をかってしまうこと。 | 「韓非子(説難)」による。竜のあごの下にある一枚の逆さに生えたうろこに人が触れると竜が大いに怒るという伝説から〕天子の怒りをかうこと。目上の人の激しい怒りをかうこと。 |
159 | 怒髪○○○ | ★★★ | 激怒すること。 | 〔史記(藺相如伝)〕激しく怒って髪の毛が逆立ったすさまじい形相。 |
160 | ○○○を起こす | ★★★★ | もめごとが一旦落ち着いたころにまた蒸し返すこと。 | (寝ている子供を起こしてむずからせるように)一応おさまっている物事をことさら騒ぎたてて、またもつれさせる。 |
番号 | 問題 | 重要度 | かごぐくたの解釈、コメント | 三省堂「大辞林」によるちゃんとした意味 |
161 | ○○○も三度まで | ★★★★ | 悪いことをしても三回までは許されるが、それ以降は許されないということ。 | いかに温和で慈悲深い人でも、無法をたびたび加えられればついには怒り出す。 |
162 | 木に○○○を継ぐ | ★★ | 木に○○○を継いでも無駄であることから、似て非なるものを継承するように、ちぐはぐなことのたとえ。 | 性質の違うものをつなぎ合わせる。調和がとれぬことのたとえ。 |
163 | (千里の馬は常にあれども)○○○は常にはあらず | ★★ | 才能のある人はいつでもいるものだが、その才能を伸ばしてくれる人はなかなかいないものだという意味。○○○とは馬の調教師のこと。 【正解を見て】「千里の馬」を「名馬」と勘違いしていました。そういえばそうでした。くろご式慣用句辞典に収録されていたのは微妙に言い回しが違いますが、意味は同じです。 |
大辞林には載っていませんでしたので、くろご式 慣用句辞典より抜粋しました。 名馬はいつの時代でもいるが、その馬を見出して、その能力を発揮させる伯楽はいないものだ。転じて、世の中には、いつの時代でも有能な人材はいるが、これを登用し、十分腕を発揮させる名宰相は少ないということ。 |
164 | ○○○の底(に落ちる) | ★★★★★ | ○○○とは確か歌舞伎でせり上がってくる舞台のことだったと思います。したがって、底に落ちるということは通常の舞台よりも下の一番下に落ちるということで、どん底に落ちるという意味。あまり落ちたくないもんです。 【正解を見て】(4)の意味はちょっと?ですね。 |
(1)地獄の底。「―に落ちる」 (2)底の知れないほど深い場所。 (3)抜け出すことのできない困難な立場や身の上。「―から再起する」 (4)物事の最後。 ちなみに○○○で意味を調べると (1)〔仏〕 地獄。泥犂(ないり)。 (2)どん底。行きつく果て。 (3)劇場の舞台と花道の床下。回り舞台・せりなどの仕掛けがある。 |
165 | 一○一○ | ★★★ | 出会いというものは一生のうちでそれが最初で最後ということが多いので、一つ一つの出会いを大事にしなさいという意味。茶道用語 | (1)〔茶会に臨む際には、その機会は一生に一度のものと心得て、主客ともに互いに誠意を尽くせ、の意〕一生に一度だけ出る茶の湯の会。 (2)一生に一度だけの機会。 |
166 | ○○○を聞いて○○○を知る | ★★★★ | 頭のいい人は少しの説明を聞いただけで、すべてを理解してしまうということ。逆に頭の悪い人は全部説明しても一割ぐらいしか理解しない人もいます。 | 〔論語(公冶長)〕物事の一端を聞いただけで、その全体を理解するほど、聡明である。 |
167 | 一○百○ | ★★★ | 口で何回も言って聞かすよりも、一つの厳罰を与えるのが効果的であるというちょっと怖い意味。 【正解を見て】うーん、ちょっと違ってましたね。まあ意味的には似たようなもんですね。 |
罪を犯した者を一人罰して、それを多くの人の戒めとすること。 |
168 | 一○千○ | ★★★ | とっても待ち遠しいこと。 | 〔一日会わないと何年も会わないように思う意〕恋い慕う気持ちや待ち望む気持ちが非常に強いこと。 |
169 | ○○○の交わり | ★★★ | 切っても切れない仲。なくてはならない関係。 | 〔蜀書(諸葛亮伝)〕離れがたい非常に親密な交際のたとえ。 |
170 | ○○○の友 | ★★ | 首をはねられてもまだ友達という、非常に仲のいい友達。大親友。 | 〔史記(廉頗藺相如伝)〕首を斬られても悔いないほどのかたい友情で結ばれた交際。生死を共にするほどの親密な交わり。 |
171 | ○○○あれば水心 | ★★ | よく時代劇で悪代官がきれいな娘に「そうか、親父を助けてほしいのか。ほうか、ほうか。ではちとちこう寄れ。」と言って寄ってきた娘に淫らな行為を強要するときに「ほれ、大人しくせんか。「○○○あれば水心」と言うではないか。」という風に使用される。この場合、親父を助けてほしいというのが○○○、淫らな行為をしたいというのが水心にあたります。うまく意味をまとめられません。 【正解を見て】なるほど、さすがにうまいこと説明してますね。 |
〔魚に水を思う心があれば水もその気持ちをくみとるであろう、の意〕相手が自分に好意を示せば、こちらも好意をもって応対する用意がある。 |
172 | ○○○を落とす勢い | ★★★★★ | ものすごく勢いがあること。何でこんなふうに言うのかは知りません。 | きわめて盛んな勢いのたとえ。 |
173 | ○○○の勢い | ★★★ | ○○○は成長の速度がものすごいことから、ものすごい勢いのこと。172と同義。 【正解を見て】意味はあっていますが、語源が全然違いましたね。ちょっと恥ずかしいです。 |
〔北史(周高祖紀)〕竹は一節を割ればあとは一直線に割れることから、物事の勢いが激しく、とどめることができないさまにいう。 |
174 | 一○一○ | ★★★ | 短期間のたとえ。例えば「一○一○にできるもんじゃないよ。」というように、否定的な場合に使用される。 | ひと朝とひと晩。わずかな時日のたとえ。「―には完成しない」 |
175 | (人生万事)○○○が馬 | ★★★ | いいことだと思ったことが実は不幸の始まりで、不幸だと思ったことが実はいいことの始まりだったという話が延々と続く故事から、いいこともあれば悪いこともあるという意味。 | 人間の禍福は変転し定まりないものだというたとえ。〔「淮南子(人間訓)」から。昔、○○○の馬が隣国に逃げてしまったが、名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが、おかげで隣国との戦乱の際にも兵役をまぬがれて無事であったという話から〕 |
176 | ○○○歩○○○歩 | ★★★★ | 戦場で○○○歩逃げた者と○○○歩逃げた者とではどちらが悪いということではなく、にと様なものだということ。悪い意味で大差ないという意味。 | 〔「孟子(梁恵王上)」にある言葉。○○○歩逃げた者が○○○逃げた者を臆病だとあざわらう意〕小さな差はあるが、たいした変わりはないこと。似たりよったり。 |
177 | 漁夫の○○○ | ★★★★ | シギと蛤がけんかしていて、蛤をつついたシギの口ばしを蛤がはさんで、両者ともに身動きができなくなったところに漁師が通りかかってどっちも手に入れたという話から、紛争当事者とは関係のない第三者が利益を持っていくこと。 | 〔シギとハマグリが争っているうちに、両方とも漁師にとられたという「戦国策(燕策)」の故事から〕二者が争っているのに乗じて、第三者がうまうまと利益を手に入れること。 |
178 | ○○○が鳴く | ★★★★★ | 開店休業。まったく客が入っていない状態。 | 大辞林には載っていませんでしたので、くろご式 慣用句辞典より抜粋しました。 客が来なくて、商売などが流行らない様子。人の訪れがない閑散とした様子を言う。また、生活が貧しくてぴいぴいしていることの喩えとしても使う。「○○○」は、カッコウの異称。 |
179 | ○○○の灯 「灯」はともしびと読む |
★★★★ | いつ消えてもおかしくないような火のことで、やっとやっとの状態。178の状態の店で「○○○のともし火ですね」などと言うと場合によっては殴られるかもしれません。 | 風が吹き当たる場所に置かれた灯火のことで、今にも消えようとするものの喩え。危険に直面し、生命が今にも絶えようとしている状態。 |
180 | ○○○積もれば山となる | ★★★★★ | 一つ一つは小さくても、集まると大きくなる。そのまんまの意味ですね。 | 〔大智度論〕ほんの些細(ささい)なものでも積もれば高大なものとなるたとえ。 |
番号 | 問題 | 重要度 | かごぐくたの解釈、コメント | 三省堂「大辞林」によるちゃんとした意味 |
181 | 一○○○、二○○○、三○○○ | ★★★ | 初夢に見ると縁起がいいと言われているものの順位。なぜかは不明。 | 初夢に見ると縁起の良い物を列挙した文句。駿河国(今の静岡県)の名物を列挙したものとする説もある。 |
182 | ○○○にして医者要らず | ★★★ | 満腹になるるまで食べるのではなく、程ほどにしておくのが健康に良いというたとえ。実際にそうでしょうね。 【正解が載っていない】ネットで検索すると実際に使用はされているのですが、辞書サイトにはなぜか載っていません。でも意味はこの通りです。 |
|
183 | ○○雑言 | ★★★ | ひどい悪口。悪口雑言と同義。 | ありとあらゆる口ぎたない、ののしりの言葉。 |
184 | ○○○の下 | ★★★★ | ワイロのこと。 | (1)袂(たもと)に隠すようにしてそっと渡すもの。賄賂。また、心付け。そでした。「―を使う」 (2)人目をはばかって、内証で渡すこと。「茶など買うて飲めやといふて、―から二匁も遣る/浮世草子・新色五巻書」 |
185 | ○○○を見る | ★★★★ | 人がどいう状況にあるかによって、値段や条件を変えること。特に、弱い立場にいる人に対して、ふっかける場合に使用する。例えば、無人島でどうしても水が欲しい人に対して、1リットル100万円なら売ってやるなどということ。昔、宿屋が旅人の足元を見て汚れていれば長距離を歩いてきたしるしなので、その人には多少ふっかけてもとまるだろうといってふっかけたという話から。 | 相手の弱点を見抜く。相手の弱みにつけこむ。 |
186 | ○○○を読む | ★★★★ | 数量をごまかすこと。確か語源は○○○が腐りやすいことからきてたと思いましたが、ちょっと思い出せません。よく芸能人が年齢でこれをやっています。 | 〔○○○はいたみやすいので、数えるとき急いで飛ばして数えて実数をごまかすことが多いからという〕自分の利益になるように、数をごまかす。 |
187 | ○○○目を抜く | ★★★ | 世の中はとても厳しいということ。よく「○○○目を抜く大都会で生きていく」とかいうふうに使用されます。 【正解を見て】これがなぜ素早いことのたとえになるのかよく判りません。直接的な意味はちょっと違いましたが、まあ、大きな意味では間違ってないと言えるでしょう。 |
○○○の目を抜くほど、素早く事をするさま。他人を出し抜いて素早く利を得るさま。 |
188 | ○○○相憐れむ | ★★★ | 同じような境遇にある者どうしが慰めあうこと。傷の舐めあい。よくドラマでは弱い立場にいて励ましあっている人たちに対して、強者(多くは悪者)が「けっ、まったく○○○相憐れむとはよく言ったもんだぜ。」などと使用されます。ちなみにかごぐくたは幹事を間違って解釈していたようです。これもちょっと恥ずかしいです。 | 〔呉越春秋(闔閭内伝)〕同じ苦しみに悩む者は、互いにいたわり合い同情し合う気持ちが強い。 |
189 | ○○○赤くなる | ★★★★ | 悪い意味で、悪い仲間と付き合うと悪くなるという意味。腐ったみかんのようなもの。 【正解を見て】よくなるという意味では使わないと思うのですが。少なくともよくなるという意味で使っているのは聞いたことがありません。 |
人は交わる友、また環境によって、良くも悪くもなる。 |
190 | ○○○穴二つ | ★★★ | 人を呪うようなことをすると自分にまで災いが降りかかるので、やめなさいと言うこと。穴とは墓穴のことで、二つのうち一つは自分の分。ちょっと怖いですね。 | 他人を呪い殺そうとして墓穴を掘れば、その報いを受けて死ぬ自分の墓穴も掘らねばならない。 |
191 | ○○応報 | ★★★ | 自分の行いはめぐりめぐって再び自分に帰ってくるという仏教思想。バチがあたったと言うときに「○○応報だよ」と言ったりする。 | 〔仏〕 前世における行為の結果として現在における幸不幸があり、現世における行為の結果として来世における幸不幸が生じること。 |
192 | ○○転生 | ★★★ | 命は形を変えどんどん生まれ変わっていくという仏教思想。「前世は何?」なんていうのはこの思想から来るもの。科学的に言っても正しい。 | 〔仏〕〔梵 sasra 流れる意〕生あるものが死後、迷いの世界である三界・六道を次の世に向けて生と死とを繰り返すこと。インド思想に広くみられる考えで、仏教の基本的な概念 |
193 | 絵に書いた○○○ | ★★★★★ | 現実性のない理想や立派なもの。 | 役に立たないたとえ。計画などが実現する可能性のないこと。 |
194 | ○○○の空論 | ★★★★ | 実践を伴わずに頭の中だけで考えられた立派な計画。役所が言うことに多いです。193と同義。 | 頭の中で考えただけで、実際には役に立たない理論・計画。 |
195 | ○○○猫をかむ | ★★★★ | 追い詰められたねずみは猫をもかむということで、限度を超して追い詰めると逆襲されるよという意味。 | 追い詰められた鼠が猫に噛みつくように、弱者も逃げられない窮地に追い込まれれば強者に必死の反撃をして苦しめる。 |
196 | 天網恢恢○○○ 「てんもうかいかい」と読む |
★★★★ | ほんの少しの隙や漏れもないように万全の体制で臨むこと。 【正解を見て】うーむ、意味が全然違いましたね。かなり恥ずかしいです。 |
〔老子〕天網は目があらいようだが、悪人を漏らさず捕らえる。天道は厳正で悪事をはたらいた者には必ずその報いがある。 「天網」とは天が張りめぐらした網。悪事に対して天道の厳正なことを網にたとえた語。 |
197 | 馬鹿と○○○は使いよう | ★★★★ | 一般的に馬鹿と言われるような使えないものでも使い方次第では役に立つということ。なかなか趣のある言葉です。 | 切れない○○○でも、使い方によっては切れるように、愚かな者でも、仕事の与え方によっては役に立つ。 |
198 | 火のないところに○○○ | ★★★★ | 何か原因があるから結果があるということ。例えば、「あいつは変態だ。」といううわさがあったときに、それを攻めようとする人が、「火のないところに○○○って言いますからねー。」というように使用する。 | 多少でもその事実がなければ、うわさの立つはずがないということ。 |
199 | 月と○○○ | ★★★★★ | 良いものと悪いものの差がありすぎて、まったく違うこと。比較の対象にならないほど違うこと。そこら辺に歩いているおねーちゃんと伊藤美咲とを比べるとこうなります。 | 二つの物の違いが比較にならないほど大きいことのたとえ。 |
200 | ○○○をとったように | ★★★★★ | 普段自分がいろいろ指摘されているような人に、その人がちょっと失敗したときにここぞとばかりに必要以上に騒ぎ立てること。例えば、いつも誤字が多いと注意する人の誤字を発見したときに「〜さん誤字ですよー。うわー、誤字ですよー。いつも言ってるくせにー。」などと大げさに騒ぎ立てるようなときに「何もそんな、○○○をとったように言わなくてもいいんじゃないの」などと冷静に反応されると言った方も恥ずかしくなる場合が多いです。 | (大したことでもないのに)大変な功名・手柄を立てたように思って喜ぶさまのたとえ。 |