祝!日和佐道一部開通−いろんな意味でおめでたい−2007年5月13日

   日和佐道が一部開通したそうです。いろんな意味でおめでたいです。ご存じない方は何がなんだかお解かりでないでしょうから、以下の徳島県で圧倒的な影響力を誇る徳島新聞社Web版2007年5月13日の引用をご覧ください。


   国土交通省が整備を進めている地域高規格道路・阿南安芸自動車道の日和佐道路が十二日、一部区間で開通した。高速道路を含む徳島県南部の高速ネットワークで開通したのは初めて。開通式に続き、午後四時半から一般車両の通行が始まった。
   開通したのは、阿南市福井町小野と美波町北河内を結ぶ日和佐道路九・三キロのうち、美波町田井の由岐インターチェンジ(IC)−同町北河内間六・二キロ。
   由岐IC近くの本線上と、隣接する特設会場で午後一時から開かれた開通式典には、北橋建治国交省四国地方整備局長ら約三百人が出席。北橋局長、飯泉嘉門知事、県関係国会議員らがテープカットし、地元市町長や県議らがくす玉を割って開通を祝った。
   飯泉知事はあいさつで「日和佐道路の一部開通は、四国東南部の骨格道路として重要な阿南安芸道の開通へ大きな一歩。一日も早い全線の完成が待ち望まれており、今後も道路財源の確保などに努めたい」と述べ、県南部の高速ネットワークの早期整備に決意を示した。
   開通区間は片側一車線で制限速度は七〇キロ。二〇〇〇年四月に着工し、事業費は約三百億円(日和佐道路全線は約四百四十億円)。日和佐道路の残る三・一キロ(阿南市福井町−由岐IC)は用地買収と工事が進められており、全線開通は三、四年後とみられる。
   日和佐道路は将来、阿南安芸道として計画されている福井、桑野両道路を経て、整備中の四国横断自動車道の阿南ICに結ばれる。


   すばらしいですね。なんと6.2kmの片側一車線道路を作るのに300億円もの巨費を投じるとは。1m当り480万円です。土建屋さんはさぞ喜んだことでしょうね。

   ここには国道55号という多少山道ではありますが、ちゃんとした片道一車線の国道が通っています。しかも、一年を通して渋滞することはほぼありません。旧日和佐に薬王寺という有名なお寺があり、ここへの初詣客のため、大晦日の夜中から元旦にかけて多少渋滞するぐらいです。何も300億円もかけて立派な道路を作る必要はないと思うのですが。しかもこれは有料道路でしょうか?(今のとこと有料道路ではないようです。)もし、そうなら、はっきり言って誰も乗りませんね。断言します。

   こんな話は日本国中にあるんでしょうが、典型的な税金の無駄遣いですね。財源は国なんでしょうが、これが、地方だったら、あっという間に夕張市です。

   知事の挨拶も、「日和佐道路の一部開通は、(採算性はまったくないし、必要性もほとんどない)四国東南部の骨格道路として重要な阿南安芸道の開通へ大きな一歩。一日も早い全線の完成が待ち望まれており、(私は中央省庁出身で、中央から金を引っ張ってきて)今後も道路財源の確保などに努めたい(ので、選挙ではちゃんと入れてくださいね。)」と言っているような気がするのは私だけでしょうか?

   私の通勤路で2年前だか3年前の大雨で崖が崩れ、本来片側二車線の道路が、片側一車線になってしまったところがあります。ここは交通量も日和佐道に比べると格段に多く、早く復旧してほしいと思っているのですが、二年以上も経っているのに、工事を開始する様子はまったくありません。優先順位としてはこっちの方がよっぽど上のはずなんですがね。


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