人生初スズキ

2005年3月31日 晴れ 小潮 満潮23:38

2005 年3月31日、この日ルアーで初のスズキをゲットするが、実は前日に前ふりがあった。前日(3/30)は晩飯後、21時ごろから約2時間いつもの mへ釣行。ただこの日は初のスズキ狙い。なにぶんルアーでスズキを釣ったことがない分(まあ真剣に狙ったこともないけどね)、「本当に釣んのかねー」と半信半疑。でも2,3週間前に同所でスズキを釣っていたのを目撃して以来、メバルもいいが、スズキも釣ってみたいと思うようになる。さらに徳島新聞によればかちどき橋付近で結構釣れている様子(ルアーはいつもイワシカラーのバイブレーション)。ということで、前に買っておいたルアーを手に一路mへ。まずはイワシ調のバイブレーション(多分これをイワシカラーと言うんだろう)。2,3投目、いきなりヒット。しかしすぐにばれる。次投、ルアーだけが飛んでいく。糸が傷んでいたのは知っていたが、「でもこれが切れるくらいの大物はそんな簡単には掛からんだろう。」と妙に納得しながら、実は面倒くさいから無視していただけ。でもよく考えたら、大物がきたときに糸切れするとその後しばらく立ち直れなくなることに気づき反省。気を取り直して、新しいルアー(今度は鮎みたいなバイブレーションで、表面はツルツル)にチェンジ。でも魚たちは黙殺。その後2つ(その2つはバイブレーションではないが、なんていうのかわからん。)試すもやっぱり黙殺。この時点で手持ちのルアーすべてを試したので、再度鮎調のバイブレーションへ。やっぱり黙殺。「最初のもアタリじゃなくて底に掛かっただけだったのかも。」などと弱気になっていたころ、突然ヒット。しかし、またもや糸切れ。やっぱりセオリー通り、ラインシステムを組まないとダメみたいだ。とりあえず、先端50cm程度を二重にしてみた。でも魚が掛からないとまったく意味を成さず、この日は結局ノーフィシュでフィニッシュ。しかし、「釣れるんだ。」、「近いうちに釣れるかも。」という心証を得たのは大きな収穫だった。

そして3/31。この日は寿司を食いに行くことにしていたが、どうしても釣りをしたかった。そそくさとみなの視線を気にしながら17:45ごろに会社を後にし、1時間だけ釣りをしてからすし屋に行くということにした。一旦帰宅。途中ルアー(イワシ調と白地に赤頭のバイブレーション、上さんが選んだバイブレーションと思ったらそうじゃなかったメタリックオレンジのやつとソフトルアー(グラスミノーl)とジグヘッド)を調達しつつ、急いでmへ。現場に到着するとなんと先行者が。と思ったらルアーではないらしいので、ちょっと安心する。

昨日の糸切れのこともあるから、会社でラインシステムの作り方を研究したけど、かなり面倒くさそうだったし、「要は先っぽの方だけ強度を高めればいいわけだから。」と、昨日の続きで、先端部を二重にし、その部分を撚った。本当は三編みにしようかと思ったけど、編み方がわからないので、二編みにしただけ。「まあ、これでも倍の強度にはなる訳だし、これでダメならちゃんと研究しよう。」などと考えつつ。

ルアー写真
こんなの(クリックで拡大)

まずはイワシ調のバイブレーション。黙殺。次に赤頭(写真のやつ)。しばらくすると、ヒット。このルアーは自分的には決して好きなカラーリングではないのだが、雑誌等で見る限りかなり定番の様。一応買ってみただけだった。「へーっ、こんなんで本当に釣れるんだ。」などと思いながらも初スズキと格闘。結構でかい。足元まで寄せたところで、玉網を伸ばす。が、いかんせん暗くてよく見えない。なんとなく入ったかなと思い上げると入っていない。同時に軽くなる。なななんと!ここまで来て痛恨のばらし。せっかく向こうで釣っていたガキどもまで見に来てヒーローだったのに・・・。初スズキゲット目前であせったか?ものすごく悔しい。

スズキ写真
初スズキ(クリックで拡大)

しばらく立直れないかと思ったが、「でも今回は糸は切れなかった。」と思い直し、再びキャスト。2,3投目に、失敗キャストでライナーで目標よりもかなり手前にボチャンという大きな音とともに着水(一番明るい位置の岸壁で陰になっている部分)。しょうがねーなーと思いながら巻き始めると、なんと直後にヒット。ドキドキ。「今度こそばれんじゃねーぞー。」などと思いながら(こう思うことでばれないんなら苦労しないけどね。)慎重に足元まで寄せてくる。玉網を取ろうと思った瞬間さっきのトラウマが。サイズ的にはフッコクラスなので、引き抜けると判断。思い切って「エイッ!」。引き抜き成功。結果的には真剣に釣ろうと思って2日目で釣れたことになるけど、感慨ひとしお。車で待機中の上さんに見せに行って記念撮影(上の写真)。上さんも本当に釣れるとは思っていなかったらしく、結構びっくりしてたな。さっきのガキどものみならず、逆サイドで釣ってた人も見に来て、ちょっとしたヒーローだ。その後、5分くらいやったけど、すぐに止めて、魚のえらを抜いて血抜き処理の後、すし屋へ。さっとやってきて1時間もしないうちに1尾釣ってさっと帰っていくなんて、なんて格好いい!(本当は早く行かないとすし屋が閉まってしまうからだけどね。)

すし屋の親父は「なんだか感じ悪りーなー。」って感じだった。しかし、帰り際に

「さっきそこで初スズキ釣ってきたのよー。」
「もってくれば捌いてあげたのに。」
「いやー、そこにいるんだけど。」
「じゃあ、もってきな。」

ってことで、捌いてくれた。

本当は記念すべき初スズキだから、サイズを測りたかったんだけど、そうも言えないので、それはあきらめて捌いてもらうことにした。(正確なサイズはわからないけど、50cm〜60cmってとこかな。)しかし、やっぱしプロはすごいね。あっという間に刺身用のサク2本とアラに分解されてしまった。さらに、 「また釣れたらもってきな。」とまで言ってる。まあ、言葉通りとる訳にはいかないだろうけど、そう言ってくれることがうれしいね。この件を機に親父の評価は△から◎へ。人の評価なんていい加減なもんだ。

家に帰ってから、腹いっぱいだったけど、記念に少しだけ刺身で味見してみた。さすがにコリコリだったけど、味がしない。新しすぎてまだうまみ成分が出てなかったんだろうか。そういえばスズキの洗いは有名な料理法だけど、これは洗うことによって人工的にうまみ成分が出るようにしてるっていうようなことを聞いたことがある。昔の人はすごいね。残りはすべて昆布〆にして今日食べる予定。

今日も釣りに行こうかな。


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